私たちは今の子どもたちのストレス耐性のなさに大いなる不安を抱いています。簡単に言えば我慢のできない子が多すぎるのです。嫌なことがあるとすぐに逃げる、すぐに諦める、言い訳をする、人のせいにする、そして簡単に学校を休んでしまうのです。プールが嫌だから休む、給食が食べられないから休む、あの子が嫌なことを言うから休む。確かに不登校というものが認知され学校というものが以前より休みやすくなっているのは事実です。ですが、子どもたちも学校をそのような理由で休んでいいとは思っていません。しかし、先ほどのようなプールや給食などの問題が学校に行かなければならないという意識よりも勝ってしまうのです。
つまり嫌なことがあっても「我慢をする」ということができないのです。不登校とは直接結びつきませんが最近はすぐにキレる子どもたちが増え、傷ましい事件にまで発展するといったニュースもよく目にします。キレたときの行動も信じられませんが、キレた原因も信じられないほど些細です。ですから、いろいろなところでいろいろな内容で、我慢のできない子どもたちが増えているように思えるのです。そして、今や子どもたちだけに限らず社会現象にもなっているフリーターなど大人にもその影響はでています。
それでは、なぜそれほど子どもたちに忍耐力がなくなってしまったのか。そこには親の子育ての変化が大きく影響をしているのではないでしょうか。戦後とは違い、現在の日本はよほど高額な物でないかぎり何でも手に入ります。親も手に入るのであれば我慢をさせる必要はないのではないかと安易に与え過ぎているのではないでしょうか。教育ということを考えずに与えてしまった影響は、後に大きな影響を及ぼすことになるのです。